「くすん……また…失敗しちゃったよぉ。ザラ様……私のコト、キライになってしまわれたらどうしよおぉ……」
「何言ってんのよリサリア、ちゃんと最後まで御奉仕できたじゃない! ザラ様も満足そうになさってたよ」
新しくあてがわれたメイド部屋の寝台。ベッドの端にちょこんと座って泣くリサリアを、ルカルナは懸命になだめていた。
ルカルナの言葉に一度は顔を上げ、泣きやもうとしたリサリアだが、すぐまた何かを思いだしてしまったのか、エメラルド色の瞳に涙を溜め始めた。
「でも…ご自愛されてる最中に飛び出しちゃったり……ぐすん。それに…精液を下さるまで、長くかかったし……気が利かないって、思われてしまったんじゃ…」
「そんなこと、ないってば!」
ルカルナはリサリアを力づけるように、強くその両肩を握った。
−−ホントにもうリサリアは、泣き虫でしょうがないなあ…
ルカルナは、嘆息と愛情を入り混ぜながら、そっとリサリアの頭を抱く。この泣き虫も、ルカルナにとっては長いつきあいだ。
泣き虫のリサリア。そしてそれを励ましてきた、ルカルナ。
彼女ら二人は、旧帝国の権力を握ったザラが住まう、豪勢な邸宅を管理するメイドであった。
帝国の政治を裏から操り、ヴァイアランスの信仰を広めていたザラ。屋敷に帰ったザラと腹心達に奉仕するのが、ルカルナとリサリアの仕事であった。
だがやがて、ザラはさらなる力を求めて異界に渡り……二人はザラのいない屋敷を、ずっと守り続けていたのだ。
時折ザラの命を受けた戦士や信者が屋敷を訪問したけれども、それはそれは、淋しく切ない暮らしだった。
けれども…つい先日、二人はザラ直々の命を受け、デーモンの手によってこの迷宮まで運ばれてきたのである。ザラは邸宅の管理を他の臣下に任せ、二人にこの地での身の回りの奉仕をさせることにした……それが、理由だった。
ルカルナも、リサリアも、ザラのことが愛しい。この世の何にも代えられないほど。
脆弱な赤子として、仲間に喰われるはずだった自分達を助けてくれた、ザラ様。幼い時から母親のように慕っていた、ザラ様。そして恋しい、ザラ様。
それだけに、だからこそ。
他の戦士や奴隷のように、高い性的能力を持たない二人は、ザラへの奉仕が十分にできないことが悔しくて仕方ないのだった。
「もう泣かない、ね!」
「うん……」
リサリアの涙が収まったのを確認したルカルナは、ようやく抱擁をほどいた。
「せっかくザラ様のお側に来れたんだし、がんばろうよ!」
「……うん……」
元気な声を出すルカルナに対し、リサリアは頬を染めてうつむいている。
「? ……あ。立っちゃった? リサリア…?」
「…う、うん。ルカルナのおちんちんが、当たってて…」
白いエプロン一枚で隠されたリサリアの股間は、熱い脈動に押し上げられ、こんもりと盛り上がっていた。
「抜いてあげるね。フェラでいい?」
「…うん」
「♪」
ルカルナはリサリアの頬に軽く口づけすると、小さなエプロンをめくった。
ぴくぴくと震える、リサリアのペニス。それはせいぜい人間並みの…それも、平均以下といった程度のサイズだ。ヴァイアランスの従者としては、ひどく小さい。
ルカルナは慣れた手つきでペニスをしごき、小さな口いっぱいにくわえた。半分ほど皮をかぶったままのそれを、舐め、吸い立て、亀頭と皮の間に舌をすべり込ませる。
「はあ…ん…きゅう…ぅ……。ルカ…ルナは…大きくって、いいな……私、こんなのだから……」
快感に翻弄されながら、リサリアは手を伸ばして、ルカルナのペニスに触れていた。褐色がかったそれはアンバランスなほどに逞しく、リサリアの貧弱なペニスとは対照的である。
−−まだ気にしてる。そんなこと忘れちゃうくらい、気持ちよくしてあげないと……
ルカルナはリサリアの尻に手を添え、思い切り喉の奥までペニスを受け入れ……
「!! ご、ごふっ、ん! げほっ!!」
突然喉に精液が直射され、激しくむせかえった。
「あぁ! ご、ごめんなさいっ、ルカルナ! わ、私、気持ちよくって…今ので……ごめんなさい……」
「ごほ……んぐ……ぅ、うん……大丈夫。ちょ、ちょっとビックリしたけど。平気」
ルカルナは喉を押さえながら、必死に微笑んで見せた。リサリアが早漏なのは分かっていたけれど……こんなに突然とは、思いもしなかった。
「……………」
リサリアはまた目を潤ませながら、自分の萎えたペニスを見つめている。
ルカルナは自分の胸まで締め付けられる思いで、シーツをギュッと握った。
どうしてヴァイアランス様は、リサリアだけ差別しているのだろう。あんなに真面目で、あんなに可愛くて、あんなに健気な子なのに……
もう一度リサリアを抱き寄せようと、ルカルナが腰を上げたその時……
「ん? なんだ、お前ら?」
気楽そうな大声が、メイド部屋に響きわたった。
その時、格闘貴士ザイナは、いつもの酒蔵を訪れたつもりで扉を開けた。
ここが魔力に満ちた陣幕だということは、分かっている。その部屋や構造がしばしば変化することも、知っている。
だがそれでも、酒蔵のはずの部屋で奇妙な少女二人が抱き合っているのには、目を丸くした。
「ん? なんだ、お前ら?」
腰に手を当て、その小さな二人を見下ろした。一人は兎の耳をした、たれ目の娘。もう一人は犬の耳をした、褐色の肌の娘だ。
少女達はザイナ以上に驚いた表情で、ぽかんとこちらを見上げている。
「………ああ!」
ザイナはふと、今朝セリオスから聞いた話を思い出し、芝居のようにポンと手を打った。
「もしかしてお前らが、ザラ様が呼んできたっていうメイドかあ。へええ……しかしちっこいなあ…」
ザイナは手を伸ばすと、兎耳の少女を軽々と持ち上げた。小さいも小さい、その腰などザイナの片手ですっかりつかめてしまう。それに比べると頭部だけ大きめで、幼児を絵に描いたバランスをそのまま持ってきたような体型だ。
「え、あ、あ、あの……」
「うーん……なんつうかなァ。筋肉とか腕前とか以前に、ドコに内臓入ってるんだお前? って感じだな…」
慌てて口を開こうとする少女をよそに、ザイナは勝手な感想を呟いた。
「ちょっとアンタ! いきなり人の部屋に入ってきて何さ! 失礼な人だなあ!」
いきなりベッドの上の少女が声を張り上げ、ザイナはそちらに目を向けた。
「…っと、すまねえすまねえ。オレはザイナ=フラファードゥン。今んとこザラ様の奴隷ってヤツだな」
ザイナは片腕に兎耳少女を抱えたまま、人なつっこい笑みを浮かべた。
「ふうん。私はルカルナ。ザイナさんの言うとおり、ザラ様のメイドだよ。その子はリサリア」
「あ、えっと、リ、リサリアです。よろしくお願いします…」
後半は消え入るような声になりながら、リサリアが会釈をした。
「ルカルナとリサリアか、覚えたぜ。んでお前ら、ちんこは付いてんのか?」
ザイナはそう言うと、何気なくリサリアのエプロンを持ち上げた。
「あ!」
「………ん?」
真っ赤になるリサリア、目を丸くした後、苦笑するザイナ。
「オイオイ……ちっちぇえなァ。ラディ姐の小指の方がでかいんじゃないのか? ハハ…」
笑ったまま顔を上げたザイナは、リサリアの泣き出しそうな顔を見て、はっと口に手を当てた。
「バ、バ、バカっ!! そういうコト、普通言う!? バカ、バカ、おたんこなす!!」
気付いた時にはもう遅い。褐色の顔を真っ赤にしたルカルナが、ベッドから飛び出していた。
「アンタみたいにガサツなのがザラ様の奴隷だなんて、信じらんない! いーや、間違いよ! アンタみたいなバカ、私がぶっとばしてやる!! ほら、来なさいよ! しゅ!」
ルカルナは愛らしい眉を吊り上げて、拳闘士の真似事でもするみたいに、パンチを構えた。
「る、ルカルナ! やめて! べ、別にそんなに怒ることじゃないよ! ごめんなさいザイナさん、お、怒らないで下さい!」
「ルカルナは黙ってて! ホラどうしたの!? 怖いの!? これでも、熊ぐらい倒せるんだからね!! ……多分。 来ないんならこっちから行くわよ!」
ぽてぽてぽてと、ザイナの腹筋にルカルナの拳が当たった。
無論、コノランス最強と謳われる貴士には、撫でるほどにも感じない。
しかしザイナは思う。あの言葉でこれほど怒るくらい、そして怒るよりもオレに謝るくらい、この娘達は互いのことを思い合って…
ぽくり。
「きゃいぃ!」
ザイナのおなかで変な音がして、手首をくじいたルカルナが悲鳴を上げた。
「これで……大丈夫だ。素人が変な構えで殴ると、自分の拳がいっちまうからな、気を付けろよ」
「……うん」
ザイナの左膝の上に座ったルカルナは、治療の終わった手首を見ながら、小さく頷いた。
「さっきは…ごめんな。オレ、ルカルナの言うとおりガサツだからよ……ごめん」
「え、そ、そんな、いいんです! ほんとに、気になさらないで下さい…」
右膝に座ったリサリアは、頭を下げるザイナに恐縮して、ザイナよりも頭を低くした。
「やっぱお前達も、ザラ様に仕える力が足りなくって、悩んでるんだな。少しかも知れないけれど、オレもその気持ち分かるぜ」
ザイナはふっと瞳に影を落とすと、二人を自分の胸に抱きしめた。
「ザイナ…さんも、何か悩んでらっしゃるんですか?」
「ああ…まあ、な。オレはもともと格闘一本のケンカ馬鹿だったからさ。やっぱり、生粋のヴァイアランス戦士みたいに上手く奉仕ってのができなくてね。一応ホラ、体が締まってるだろ、だからいくらかは役に立つけど……まあ、筋肉に棒と穴が付いてるだけみてえなもんだぜ」
くすくすと、ルカルナがザイナの中で忍び笑いをした。リサリアも少し微笑みを取り戻して、ザイナの豊かな胸に頭を預けている。
「お、そうだ。せっかくだから、特訓でもするか! やっぱ何事も特訓あるのみ、な?」
「特訓ー? やだなーもう、ザイナさんほんとに筋肉系だよ〜」
「そっか?」
顔を見合わせながら、ザイナとルカルナは大笑いした。
だが…リサリアだけは、顔を真っ赤にしたままうつむいている。
「あ…あのっ!」
「ん?」
「その…と、特訓って、いいアイディアだと……思います」
エプロンの前を小さく盛り上げたリサリアは、すっかり真面目な顔つきをして、ザイナを見上げていた。
***
「場所は……分かるよな? じゃあ、我慢できなくなったら中出しして構わねえから、とりあえず入れてみな」
「はい……」
小さな寝台の上で窮屈そうに寝ころぶザイナを前にして、リサリアはエプロンの裾をそっと口にくわえた。
さっきルカルナの口に出したばかりなのに、自分の性器はもう硬さを取り戻している。不幸中の幸いと言うべきか、リサリアも精力だけは並みのヴァイアランスと同じ……すなわち、絶倫なのだった。
高鳴る胸を押さえながら、ペニスの先端をザイナに押し当てる。日焼けの跡で白い恥丘は、脂肪のふくよかさに少し欠けるかもしれない。でもその引き締まった感じが、内部の圧力まで想像させて、リサリアを身震いさせた。
「いき…ます……」
「いいぜ」
掠れた声をザイナにかけると、リサリアはゆっくりと腰を進めた。
思った通り窮屈な膣口に、少しずつ少しずつ、リサリアのペニスが沈んでいく。亀頭を締め付ける括約筋の感触が、信じられないほどに太い。まるで淫靡な大蛇に、ペニスが絞め殺されそうになっているかのようだ。
「きゃうっ……む、剥けちゃう……!」
亀頭の半ばまでザイナの中に入ったリサリアは、あまりの圧力に包皮がめくれていくのを感じて、小さな悲鳴を上げた。
「だ、大丈夫、リサリア!? ね、ねえザイナさん、ちゃんと濡れてるの!?」
丸椅子の上でうっとりと交接を見ていたルカルナが、リサリアの悲鳴に反応して立ち上がった。
「何言ってんだよ…濡れてるぜ、シロップみたいに濃いぬるぬるで、たっぷりと……。なあ、痛いのか、リサリア?」
「へ、平気……です。全然痛くない……」
自身もそのことに驚きながら、リサリアは返事を搾りだした。ザイナがルカルナにウインクして見せ、ルカルナは安心したように椅子に戻った。
熱い肉に擦られながら、リサリアのペニスはザイナの中へと進んでいく。敏感すぎる亀頭が剥き出しになっているというのに、それは少しも痛くない。むしろ気持ちいい。入浴した時ルカルナに剥かれ、石鹸で洗われるのとは全然違う、柔らかく繊細な粘液と襞が…絡みつき……擦れ合い……
「ザ、ザイ…ナさ…ぁ………ん…。ごめんなさい…もう、もうダメです……これ以上動いたら……」
ペニスがまだ入りきっていない所で、リサリアは白い喉を見せて震えた。亀頭全体で受けるザイナの膣壁の感触が、もう耐えきれない。
「そうか。じゃあ、出していいぜ。まあ特訓だから、少しだけ我慢してから…な?」
「はい…」
ザイナが微笑すると、その窮屈な膣の襞が、ゆっくりと収縮を始めた。力強い括約筋がリズミカルに動いて、膣全体を震わせている。その微妙な感触すらも、あまりに快感だった。
「ザ……ザイナさん、私、い、い……イッちゃいますうぅぅ!!」
最期に一突き、根本までザイナの中に腰を埋めると、リサリアは絶頂に達した。
硬直しきったペニスがザイナの中で跳ね、先端から熱い子種が射出される度に、たまらない充足感がリサリアを満たしていく。
数秒後、リサリアはザイナの腕の中に倒れ込み、荒い息をついていた。
「リサリア、結構がんばれたね。今、ザイナさんの中で剥けちゃってるんでしょ? よく我慢したよ……」
「そうだな。それに…さ、可愛かったぜ、とっても」
「ほえ……」
まだ射精の余韻で呆然としていたリサリアは、二人の賞賛を受け、頬を桜色に染めて微笑んだ。
「あ……ザイナさん、ぬ、抜きますね……」
リサリアはやっと我に返り、自分のペニスをザイナから抜こうと恐る恐る動き始める。
「おっと」
その体が、強くザイナに引き寄せられた。
「もう夕飯も終わったし、メイド仕事もないだろ。こうしてた方がすぐにまた勃つから……な? 今夜はずっと、繋がっててもいいぜ……」
ザイナの微笑みと、熱い体温と、強い締め付けに包まれて、リサリアはまた頬を染めた。自分の中で血が沸き返って、海綿体に流れ込んでいくのが分かる。
「あ、あの、さっ! ザイナさん……」
「ん。分かってるって」
椅子からベッドに駆け寄ったルカルナを抱き止めて、ザイナはその唇を吸った。
「あいにく前の穴は予約が入ってるんだ。口と胸と……尻くらいしか空いてないけど……好きなトコ、好きなだけ、使っていいぜ」
「うん……」
二人は唇を離すと、リサリアに振り返った。そしてもう一度微笑み、顔を近づける。
三つの唇が、そっと重なりあった。
ここで頑張れば、いつか、ザラ様を満足させられるようなメイドになれる。きっと、きっと。
ルカルナも、ザイナさんも、きっと一緒に……
旧世界でザラに仕えていた、ケイオスビーストマンのメイド達。
見ての通り幼児体型なのは混沌変異の影響もあり、本来はできそこないの子供として処分されるはずだった。それをザラに見出され、ここまで育てられることになる。
ゆえにザラへの愛情は深く真摯であり、二人は姉妹同然に成長した(リサリアとルカルナ、血は繋がっていない)。
リサリアは兎耳をした泣き虫の少女。その体と同様に性的能力も未発達で、ザラ達へ満足な奉仕をできないことがコンプレックスになっている。
近くにいる幼女・ゼナが自分を遙かに上回る性豪ともなれば、その思いはなおさらであろう。
また物語では語られなかったが、あまりにサイズが違うため、女性としての奉仕にも苦労がつきまとう。
ルカルナは対照的に、明るく元気な犬耳少女。リサリアに比べると体は発育しており、特にペニスはヴァイアランスとしても通用する機能である。
ただし、女性面での奉仕に限りがあるのはリサリアと同じ。悩みの量こそ違えど、その本質は同じなのだ。
リサリアを守り励まし続けた結果か、自分をかなり強いと思いこんでいる。格闘や武術を学ぶ(本で読んだり見学したり)するのが大好きだが、弱い。
ロリぷに萌え〜!!
とか、Rebisがいきなり言い出したらどうします?(笑)
それがテーマ。
忍者速秀殿と、某トウハチ(有名恋愛ゲーム)を小脇に生み出されたこの二人……お気に入りいただけると幸いです。
以降REBIS DUNGEONは、ロリぷに系ページになります(激ウソ)。
でもたまにはこういう娘達も可愛いですね♪ うん。