エヴァンゲリヲンという物語は、その作品中で幾つもの謎を提示した
見る者の多くは、その謎とその背後にあるであろう世界の真実に
そして、その結果がどうだったかは、敢えて言うまでもない。
物語の語り部は、物語を終わらせる事を拒んでしまった。
少なくとも、私にはそう思えた。
物語は、その物語を作った者の所有物なのかもしれない。
だから、物語をどう語ろうと、どう終わらせようと、それは語り部の自由なのかもしれない。
だが、語り部が最後まで語る事を拒んだからと言って、聞き手がそれに従わねばならない理由はあるまい。
多少の解釈の自由が存在すべきであろう。
だから、これから語る物語は、エヴァンゲリヲンの中で提示された謎の一つを私なりに解いたものだ。
綾波レイの秘密について、私なりに答を出したものだ。
私としては、この答が一人でも大勢の方に納得して貰えるのならば、嬉しいのだが………
……………………………………………………嘘はついてないですよ。嘘は(^^;。
by 神宮寺
「碇、これはいったいどういう事だ?」
「なんの事だ?」
「綾波レイの記録の事だ!何故、抹消などする?
あの娘はユイさんの妹さんの娘だろう!お前にとっては姪だろう!
事故で両親を亡くしたあの娘を引き取るのは、ユイさんの希望だった筈だ?
いったい何を考えている!」
「わしのカラーに合わんからだ」
「へぇっ?」
「だって女房を亡くして、息子と姪を引き取って男手一つで育てるなんて、
わしのカラーに合うと思うか?」
「た、確かに辛いものが……」
「だろう。ならば、息子を里子に出し……、
経歴不明の死んだ女房にうり二つの娘を引き取る方が……
謎めいていて、格好いいじゃないか!」
「お、お前、そ、そんな理由で、シンジ君を手放したのか……」
「悪いか!」
「そうか………(^^;」
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かくて、惨劇は起った………
いかん、またはずしたかな(^^;。でも、めげずに、もう1本(爆)。
by 神宮寺
「どうしたレイ?食欲がないのか?
今日はレイの好物の豆腐のミートソースグラタンだぞ?」
「ゲンパパ……レイの髪と瞳って変?」
「どうした?何を言い出す?」
「ママはよく、
『レイの蒼い髪と紅い瞳には、死んだパパのパンクロック魂が込められてる』
って、言ってくれていたのに……皆が変だって……?」
「そ、それは……」
「ねぇゲンパパ?レイのパパとママの記録って、そんなに恥ずかしいの?
パパが日系四世のパンクロッカーでママと駆落ちしたのって恥ずかしいの?
パパの名前がジェームス・綾波・サラトガ・エンタープライズじゃいけないの?
ねぇ、ゲンパパ?」
「誰がそんな事を……はっ!お前、聞いていたのか?」
「ごめんなさい。ナオコおばちゃんの電話聞こえちゃった……」
「ええい、あの婆さんめ……」
「婆さん?ナオコおばちゃんって婆さんなの?」
「そうなんだ。あれは婆さんなんだよ。
婆さんはくだらない事にこだわるんだから……
さぁそんな考えは用済み!用済み!」
「でも……」
「しつこいぞ!
そうだ!次の休みはシンジの所へ行こう。
ほら、従兄のシンジだよ。会いたがっていただろう?」
「シンちゃん……シンちゃんに会わしてくれるの(^_^)」
「だから、この話は用済みだ!いいね!」
「うん。シンちゃんに会えるんなら(^_^)」
「そう、その笑顔だ。シンジも喜ぶぞ」
『バアサンハヨウズミ………バアサンハシツコイ………』
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かくて、惨劇は起った……… ← シツコイ(爆)
………………………………だから、嘘はついていないと言ったでせう(^^;。
なお、私は多分、パンクロッカーについて根本的誤解をしていると思います(^^;。