ユイ君...いくらなんでも無防備すぎるぞ...。
ここに居るのが我々だけだからいいようなものの、変な男にでも目をつけられたら...
いや、あの男だけでも充分以上に変なのに、これ以上増えたらどうするつもりだ?
...全く、娘をもつ父親の気分だよ...。
..........はっ! そういう私はいったい何を見ているんだ?
いかんいかん...。
「冬月先生……顔を近づけてしげしげと眺めたあとに平静を装われても……(^ ^;)」
「あ、いや、すまん。 しかしユイ君...その格好、少々無防備すぎないか?」
「でも...。 あの日以来、季節が無くなって...夏ばかりになって...。 こういう
格好の方が何かと楽なんですよ」
「かといって...そのスカートといい、その.....ブラウスといい...」
「あぁ。 この子がむずかった時とか...外出着できちっとしているより、こういう
格好の方が早く落ち着いてくれるんです。 肌の触れあいとか、私の匂いや心臓の
音とか、そういうので安心するみたいなんですよ。 ホントは、ブラジャーも着けて
ない方がいいみたいなんですけど」
「まぁ...確かにそういう研究報告もあるな」
「えぇ...。 最近、身をもって実感してますわ。 それに...こんな事言うと怒られる
かもしれませんけど...。 何だか、先生と居るとお父さんがもう一人できたような
感じで、妙に安心してしまうんですよ」
「お父さん、か...。 ふふ、不思議なものだな。 私も...娘を嫁に出して、孫ができ
た父親というのはこんな気分なのではないか、と思っていたところだよ。 いつまで
も子供だと思っていた娘がいつのまにか母親の顔をするようになって...。 何だか
別の女性を見ているようで、気恥ずかしくなってしまうような、ね」
「まぁ.....。 先生ったら」
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