看病




すまぬ、オマケ(by Junchoon)からです...(^^;。



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「? レイ、どうした? バスタオル1枚で」



上からは朱鷺色の頂が。 下からは、プラチナの茂みが。
見えそうで、見えない。



「...風邪、暖かくして寝るのが一番、なんでしょ?」



「む...それはそうだが...バスタオル1枚で居ては逆効果だと思うぞ」



「風邪ひいたの、私じゃ、ないもの...」



「...何?」



「だから.....暖めて、あげるの..........」(ぽっ)



風呂上がりの素肌が、暖かそうに湯気を立てていた。
だが。 桜色に染まったその肌。 風呂のせいばかりではないだろう。



「そ、そうか...。 染されないようにな」



「問題ありません.....」



レイのATフィールド、ウィルスごときが通り抜けられる筈も無いか。





いそいそと最愛の人の部屋へと向かう少女を見送りながら。



−−− 『家族補完計画』...悲願達成は早そうだな.....。



ひとり、ほくそ笑む。



と。



−−− 風邪は、暖かくして寝るのが一番......なんでしょう?



脳裡で。 レイの言葉に、妻の声が重なる。



ユイ、バストショット



はにかんだその表情を。 しなやかな、豊かなその肢体。 感触までも思い出して。 思わず、鼻の下を伸ばしていると。



あ・な・た! 何ニヤニヤしてるんですか?」



睨まれた。



「い、いや、な...。 以前の君を思い出してな」



な.....い、いきなり何を言うのよ.....



思い出したのだろう。 美少女のように頬を染める。



結婚してから、シンジができるまでのように。
軽くスリットの入ったタイト・ミニは際どく。 ブラウスの胸元は、大きく開いて。



惜し気もなく晒された艶やかな素肌。 引き締まったボディライン。 豊かな胸。
その美しさ、シンジを産む前と、少しも変わらない。



−−− ふ...。 レイもこうなる訳だ...。 幸せ者だな、シンジ...。




ピンポーン!



絶妙のタイミングで、呼び鈴の音。



こんばんはーっ! お邪魔しまーすっ!



「あらアスカちゃん。 今日は当番の日じゃなかったの?」



...あの...なんだかシンジ、調子悪そうだったから気になって.....



「ちょっとね、風邪ひいたみたいなの。 ところでアスカちゃん、夕ご飯は?」



「あ、ミサトと食べてきました! 当番だし。 ところで...その...シンジは...?」



「お医者様で注射してもらって、お薬飲んで寝てるわ。 今、レイちゃんが着いてる
 けど...」



たらっ。 アスカのこめかみを、冷や汗が流れる。
ひくっ! 柔らかそうな頬が引きつる。



「あ、あたしも行ってくるっ!



「染されないようにね!」



ユイの声を背に。 短いスカートを翻して、シンジの部屋へ駆けていく。 .....見えるぞ.....。



と。



凄まじい叫び声



ドタドタと。 床を踏み鳴らす音。



「あのっ! おばさまっ! あ、あたし、今日は帰りませんからっ!!!
 もしミサトから何か言って来たらよろしくっ!」



言うことだけ言うと、足音高く、踵を返す。



レぇイぃ〜〜〜っ! 独り占めは許さないからねっ!!!!!



「あらあら。 明日シンジが起きたら大変ね」



「..........問題な.....げふっ! ごほっ!



「あら、あなたも風邪ですか?」



ごほっ! そ、そうらし...げふっ! な...」



咳き込む私の額に触れて。



「少し熱があるわね...。 ふふっ! 昔からこうね...。 シンジが風邪ひくと...」



ごほっ! そ、そうだったか、な...げふっごほっ!



「ウフ...。 風邪は、暖かくして寝るのが一番よ」



ユイは、私の腕をとると。 寝室へと、足を向けた。





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