「ただいま〜! ...あれ? レイ、どうしたの? 目、真っ赤だよ」
「私の目...はじ...くしゅん! ...初めから、赤いわ」
「い、いや、その、瞳、じゃなくて...」
「よくわ...グスッ...わからない.....」
「.....鼻まで真っ赤じゃないか...。 大丈夫なの? 母さんは?」
「お買い物...」
「う〜ん...風邪...にしては目が赤くなるのが変だよね。 何だろう?」
「さぁ...くしゅん! くしゅん! くしゅん!」
ち〜ん!
「だ、大丈夫?」
「だ、だいじょ...くしゅん!...ぶ...くしゅん!」
「大丈夫じゃないよ! ごみ箱...ティッシュで一杯じゃないか!」
「くしゅん! ご、ごめ...くしゅん!...なさい...すぐ...くしゅん! 片付ける、わ」
「い、いや、そういう意味じゃなくて...う〜ん...どうすればいいんだろう?」
「花粉症だな」
「わぁぁっ! と、父さん?! いつ帰ってきたんだよ?!」(ずざざざざっ!)
「たった今だ。 それより、シンジ.....いいかげん、慣れろ」
「ヒッ! そ、そんなこと言ったって.....(T^T).....そ、それより...」
「くしゅん! くしゅん! くしゅん!」
「ふむ...。 レイの花粉症が先決だな。」
「そ、そうだよ! なんなんだよ? その花粉症って」
「ふむ...。 セカンドインパクト前に猛威を振るったアレルギー疾患だ。 まさか
ユイと99.89%同じ完全遺伝子を持つレイがかかるとは...。 今ではディーゼル
エンジンも船舶用以外全面禁止になったし、杉林も過剰分は照葉樹林に切り替わって
いるからなぁ。 ほとんど発症する者もいなくなっていた筈だが...」
「でも...レイはそれなんだろ?」
「ふむ...検査してみなくては断言はできんがな。 症状の出るものが激減した分、
検査項目からは外していたからなぁ」
「くしゅん! ぐすっ! くしゅん!」
「あの...レイ、辛そうなんだけど.....」
「あぁ...。 赤木博士を呼ぶか。 もっとも、検査結果が出るまで時間がかかる。
とりあえずは抗アレルギー剤の服用と点鼻薬に目薬で様子を見る事になるだろうな」
「それで...癒るの?」
「時間はかかるが、可能性はある。 但し、即効性はない。 ところで、ユイは
どうした? この事は知っているのか?」
「グスッ...お買い物...。 その後なので、知らないと、くしゅん!思います...」
「さぁ、私は赤木博士に連絡を入れるから、シンジはそれまでレイを見ていてやれ」
「で、でも、何すればいいのさ?」
「ふ.../-\。 適当に悦ばせるなりして症状から気を逸らしてやれ。 手段は問わん」
「..........う〜〜〜ん.....(^^;.....喜ばせるったって.....」
「くしゅん!」
「え、え〜〜〜と.....」
ぴらっ!
「...!」(ぽっ!)
こてんっ!(膝枕っ!)
「あ、あの...元気、だして、ね」(ぽぽぽっ!)
「うんっ!」(はぁと)
「あ、あの...ところで、レイ.....」
「くしゅん! な、なに...?」(にこ)
「下...穿いて...なかったんだ、ね.....」(ぽぽぽぽぽっ!)
「...嬉しい.....シンジくんから...見てくれた.....」(うっとり)
「レイの脚.....すべすべして...柔らかくて...すごく、気持ちいい、よ」(真っ赤っ!)
「何を...言うのよ.....」(ぽ〜〜〜〜〜)