覚醒


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ユイ、制服姿



「あの.....どうして、私がこんな格好を...?」



「.....問題ない.....」



ニヤリ。 得意のゲドウ・フラッシュ、 炸裂。
普通なら、 それだけで血も凍り、 為す術も無く支配されるだけ。
が、 ことユイに対しては、 本来の効果は、 ない。



「問題です! ボタンだってちゃんと留まらないし。 だいいちどうして中学の制服
 なんですか?! まったく、マニアックなんだから...」



「丈とウェストは合っているようだな。 それに、意味ならちゃんとあるぞ。
 『制服』という『校則具』でもお前の色気を削ぐ事はできんと証明できたからなぁ」



ま、それはそうだ。



「まったくもう、なに言ってるんですか! それに何ですか? 『校則』具って」



うっすらと、頬が紅い。



「制服は校則で決まっているものだ」



「校則なら普通下着は着けるものです!」



「明文化はされていないぞ」



「あ・な・た! そんなの当たり前すぎて書いてないだけよ!
 まったく、もうすぐシンジやレイちゃんも帰ってくる時間なのに、
 いつまでこんな格好してればいいんですか?!」



ぐい、と身を乗り出して睨んだ拍子に。 またひとつ、 ブラウスのボタンが弾け飛んだ。





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