一昨日は...本部に泊まり込みだったし.....昨日は、そのまま疲れて寝ちゃったけど...
..........その、前は..........。
夢みたいだけど、夢じゃ、ない。
綾波からの、プレゼント。
僕は...確かに、受け取ったから。
その、証に...。
綾波は.....僕のレイ、は.....。
ふさわしいお返しなんて、思いつかない。
僕なんかでは、釣り合わない。
そのはず、なのに。
そう、言ったのに。
レイは。
ただ。
首を振って。
誰にも渡さないで、と。
独り占め。
それが、約束。
だから。
今は.....僕だけ、の.....。
今日はミサトさんは宿直。
アスカはリツコさんに捕まって、やっぱり徹夜みたい。
だから。
二人の家の、掃除だけして。
家路に就く。
2年前のあの日。
僕たちのマンションも。
綾波の居た団地も。
全部壊れてしまった。
でも。
僕たちに、行き場所なんて他にない。
みんな、ゼーレの事を。
ホントの敵を、知ったから。
NERVは、今もまだ、ある。
父さんはもういないけど。
技術の還元のため。
そして。
.....多分。
僕たちを、護るために。
日本中、それでもすぐには足りなくて、世界中からプレハブのユニットを集めて。
いくつもの、仮設の団地ができた。
部屋数の多いユニットは足りないから。
ミサトさんとアスカは二人用のユニットで。
あれから2年。
なのに、未だに...二人とも、家事は壊滅だから。
僕とレイが、交代で。
ミサトさんはともかく、アスカなら、やればできそうなのに...。
どうしてかな?
普通に歩くと10分の道。
急ぎ足。
一瞬、荷物を置こうかと思ったけど。
自分の部屋を通り過ぎ。
隣の部屋の、呼び鈴を押す。
待ち構えていたように、鍵が解かれ。
扉が開く。
奇麗な、笑顔。
可愛い...。
と。
ミサトさんみたいに巨大じゃない。
でも、16歳の割には大きい。
奇麗な、胸。
たっぷり零れた、胸元。
くっきりした、谷間を。
見せつけるように、前屈み。
抜けるように白い。
艶やかな素肌に。
やっぱり。
視線が、吸い寄せられた。
「鍵、使えばいいのに...」
そう。
それは、そう、なんだ、けど...。
「その...こんな風にさ、迎えてもらうの.....嬉しいから、ね」
驚いたように。
数度、瞬いて。
ゆっくりと。
溢れるように。
微笑みが、零れる。
首筋に、しなやかな腕が絡みつき。
蕩けそうに甘く、優しい。
レイの、匂い。
刹那、唇が重なった。
「.....おかえりなさい...」
そっと囁くように、甘く。
思わず、抱きしめかえして。
「ただいま...」
「すぐ、する...? それとも...」
僕だけのものになった、その瞬間から。
二人きりになると。
綾...レイ、は.....凄く、色っぽい。
応えようと思った瞬間。
おなかが、鳴った。
うぅぅ、これも生理現象とはいえ...。
クスクスと笑って。
一度、名残惜しげに抱きしめて。
僕だけのレイが、身を離す。
鍵を掛けて。
チェーンを掛ける。
「先にごはん、ね。 あと仕上げだけだから...すぐ、できるわ」
「うん...あ」
「...?」
エプロンに伸ばしかけた手を止めて。
小首を傾げる。
「その、服...」
それは。
あの日のワンピース。
「.....嫌...?」
くるりと、回って見せた。
形のいい胸が揺れ。
プラチナの髪に併せて。
ふわり。
きわどいミニの、フレアスカートが舞う。
ゴクリ。
思わず、喉が鳴る。
だって.....その.....下..........。
「そんなこと、ないよ...。 その...凄く、美味しそうで...よく、似合うと思うよ。
でも...」
「...でも...?」
少し、不安そうな表情。
これも、凄く可愛い。
「あの..........中身も.....凄く、美味しかったよ」
ぽっ、と、レイが頬を染めた。
「何を言うのよ...」
でも。
もう、『ゴメン』とは言わない。
レイは、手早く脱ぎ捨てたワンピースをハンガーにかけて。
代りに。
エプロンを身に着けた。
「...ね、レイ...」
「...何.....?」
「あの...何だか、ニンニクの料理、多くない?」
「.....ニンニク、嫌?」
「えと...その.....凄く美味しいんだけど.....」
「臭い、抑えてあるし.....二人とも食べれば、問題ないわ...」
「いや、その.....そうじゃなくて.....。 どうしてかな、って...」(汗)
「....................いっぱい、食べてね.....」(ぽっ)